はじめに
Lizmapのアーキテクチャ
データの準備
マップの作成作業は、 QGIS Desktop をインストールしたご自身のコンピュータで行います。
レイヤの読み込み、
地図の作成、
データの整理と準備。
地図の設定 & 公開
マップをオンラインで公開するために、公開する組織はQGIS Desktopの Lizmapプラグイン で公開用のオプション(縮尺、背景レイヤ、メタデータ)を設定します。その後、作業フォルダをイントラネットまたは外部ネットワークのサーバと同期させます。
データの可視化
同期が完了すると、QGISのマップはインターネット上で同様にアクセスできるようになります。Webブラウザ(Firefox、Safari、Chrome、Internet Explorer)を使用するアプリケーション Lizmap Web Client で利用できます。
サポートされているバージョン(Webブラウザ、QGISサーバ、PostgreSQLなど)の詳細については、Lizmap Web Clientのwikiページに書かれています: https://github.com/3liz/lizmap-web-client/wiki/Versions
QGISとQGIS Server
QGIS - 完全なデスクトップGISソフトウェア
ラスター(GeoTIFF、ASC、NetCDFなど)、ベクター(SHP、TAB、MIF/MID、GML、GeoJSONなど)の多様なデータフォーマットの管理
主要なGISデータベース(PostgreSQL/PostGIS、Oracle、MSSQLなど)の管理
ラスターおよびベクターレイヤー、シンボロジー、印刷、データ処理の管理
デスクトップ型GISソフトの性能と機能の充実
地理的に標準化されたWebサービス
Open Geospatial Consortium OGC:インターネットを介した地理情報データの標準化を行うコンソーシアム。
Web Mapping Service, WMS: 画像として地図を配信する標準規格
Web Feature Service, WFS: ベクターデータとして地理情報を配信する標準規格
Web Coverage Service, WCS: 地理的なラスターデータを配信するための標準規格
QGIS Serverでは、標準化された3種類のWebGISサービスを簡単に公開することができます。
QGIS Serverをサーバーにインストールする
WebGISサービスのプロパティの設定をする
QGISプロジェクトとデータファイルをコピーアンドペーストする
QGIS ServerとQGISデスクトップは 同じレンダリングエンジン を共有しています
Lizmapの機能
オープンソース
Lizmapとモジュールは、https://3liz.com によって作成および管理されるオープンソースのプロジェクトです。
ソース コードは、 https://github.com/3liz/ で入手できます。
Github tickets
メーリングリスト : https://lists.osgeo.org/pipermail/lizmap/
IRCのhttps://libera.chat の#lizmapチャンネルにて。
3Lizによる商用サポート、お問い合わせ mailto:info@3liz.com?subject=CommercialSupportRequest
標準の機能
Lizmapでは、標準で以下の機能を持つWebマップを提供しています。
地図の移動
ユーザーが描いた領域にズームインする
さらにズームインする
縮尺バーからズームレベルを選択する
ズームアウトする
縮尺をスケールバーとしてデジタル表示する
表示される凡例は、QGIS で定義された順序と構成に従います。
凡例を非表示にして、画面の幅いっぱいにして地図を活用できるようなインターフェースを持っています。また、地図上の情報(説明、データの範囲、連絡先)を表示することもできます。
最後に、Lizmapは、マップを構築するために使用されるWebサービスへのプロキシ的な役割も持っています。したがって、Lizmapを介してWMSまたはWFSのリクエストを使用することが可能です。QGISまたはArcGISからのアクセスに対して、安全なウェブサービスへのアクセスを提供することができます。また、これらのアドレスをWebサービスシステムのカタログと共有することも可能です。
追加のLizmapのモジュール
いくつかのモジュールは、Lizmapに追加することができます。
- AltiProfil
ラインと DEM (デジタル標高モデル) に従って高度を持つプロフィルを表示する
- Map builder
たくさんのLizmapプロジェクトを1つの地図ビューアにまとめます
- PgMetadata
QGIS PgMetadataプラグインで保存されたメタデータを表示するためのものです。また、DCAT XMLカタログを提供しており、外部サービスから取得することができます。
- PgRouting
2 点間の経路を表示する場合は、PostGISの拡張機能 `PgRouting <https://pgrouting.org/>`を使用ください。
- Webプロセッシングサービス
QGISプロセッシングアルゴリズムやモデルをサーバー上で実行し、その結果をLizmap内で表示します
フランスでの利用には以下のものが利用できます
- French adresse
住所の管理に
- French cadastre
地籍データの管理に
- Naturaliz
生物種や観測データの管理に
QGISでの設定
地図の設定はQGIS上で行われます。
1つの部分は、QGISプロジェクト から直接来ています。
凡例の順序と構成
レイヤのシンボル
凡例にグループ概要を表示したロケーション・マップ
コンポージャを使用した印刷テンプレートの設定
残りの部分は Lizmapプラグイン で行われます。このプラグインは以下のことを行えます。
ウェブインターフェースでのレイヤとグループ名の設定
レイヤを一つのWMSレイヤとしてグループ化する
いくつかのレイヤをベースレイヤとして設定する
単独の画像やタイルをレイヤとして表示するシステムの設定
キャッシュした画像の有効期限を設定する
ネットワークでの画像の有効期限を設定する
レイヤへの問い合わせ時に表示するポップアップの設定
メタデータへのリンクの設定
地図の縮尺の設定
地図で利用可能なツールの設定
印刷
長さ、面積、外周の測定
ユーザの測位情報 (GPS)の使用
OpenStreetMapまたはGoogleでの住所検索
サードパーティのベースレイヤの設定
Googleマップ
Bingマップ
OpenStreetMap
Géoportail IGN
ナビゲーションのショートカットのためのレイヤの設定
レイヤのフィールドでの検索
選択された地物へのズーム
同一レイヤーの2つのフィールド内、または結合されたレイヤー間でのカスケード検索
Webバックオフィスとの連携
Lizmapバックオフィスとは以下の通りです。
地図を含むディレクトリの一覧
地図のディレクトリごとのユーザー権限
サブドメインを使用して、インターフェースの応答性を向上させます。
手短にいえば、
モバイルやタブレットに対応したHTML5インターフェース
ディレクトリによる地図のグループ化:アプリケーションのマルチディレクトリとマルチプロジェクト
ユーザーグループのディレクトリごとのアクセス権の管理
地図の自動キャッシュ管理
英語、フランス語、イタリア語、スペイン語、ポルトガル語、ギリシャ語などの多言語インターフェース
OSM、Google、BIngなどのサードパーティのベースレイヤの使用
印刷/ファイル出力
オンラインでの編集:追加、編集、削除
ローカライズしたズーム
住所検索:Nominatim(OpenStreetMapエンジン)、Google
ログへのアクセス
必要要件
Lizmap Web クライアントの次のバージョンが必要です:
Firefox ≥ 63
Edge ≥ 79
Chromium ≥ 54